マイケル・ジャクソン無罪
少年への性的虐待などで訴えられていたマイケル・ジャクソンに対して無罪の評決が出た。これを聞いてふと10年以上前のO,J,シンプソン事件を思い出した。当時ロスアンジェルスに住んでいたので、ヘリコプターが飛び交い、フリーウェイをカーチェイスするパトカーなどを目の当たりにしてアメリカという国の「凄み」みたいなものを実体験していた。結果はご存知の通り無罪。アメリカでは殺人罪さえも金で覆すことができるのか、などと言われたものだった。当時最も奇妙だったのは「じゃあ実際に彼の妻を殺したのは誰なのか」ということを誰も言わないことだった。
日本と違ってアメリカの裁判制度は陪審制。有力な物的証拠や証人がいない場合、陪審員たちの心証で評決が左右される。今回のマイケル・ジャクソンやO.J.シンプソンのような超有名人で大金持ちのケースでは白をクロと言い含めるような敏腕弁護士とそのパフォーマンスによって評決が決まってしまうことが多い。他にも陪審制による評決で首を傾げたくなる例はいくらでもあるのだが、アメリカでこの制度をなんとかしよう、という世論は寡聞にして聞かない。結構保守的な国なのだ。
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